2020年1月20日(月)
曲を作ってYouTubeにうpした。ゲームボーイソフト「マリオのピクロス」の曲をアレンジしたもの。作曲者をネットで調べたら、上野敏幸さん。作品のサイトにスタッフを書くべきだと思うんだよな。曲調としてはバロックだが、テトリスや「太陽の光はいつだって」のような民俗的な感じを入れた。
近いメロディーでも聞こえた時だったか、ふと「ふわふわした曲あったな」と思い出したことと、どうにもそれが「不思議なもの」だったという感覚による好奇心がきっかけだ。
しかし、幼い当時は、「不思議な感情」⇒「嫌い」だった。小説の読後感とか、理解できなくて何となく不安を感じるものは、「存在しない」ことにしていた。法律上は霊的なものは存在しないのに似ている。あるいは乳児にとって苦味を毒と認識するのにも似ている。この曲も取り留めの無さが好きではなく、マーチのような土着的とでも言うような分かりやすさを好む子どもだった。
今は、不思議に対しては恐怖より好奇が優性だ。そして、情報があまりにも手近になり、行動につながりやすい。作業が完了するまで、2日間しかかかっていないことからも、いかに現代が便利な世界かが分かる。
・タイトルが分かれば、共有サイトにアクセスして曲が聴ける。
・音があれば、耳と脳が頑張って音名に変換して楽譜が作れる。
・楽譜があれば、DAWで各々の楽器に演奏させることができる。
凡そ、長い時間をかけて科学技術と私の能力が進歩したことで実現したのだ。子どもの頃、GBを片手にピアノに向かった思い出が恥ずかしく、虚しく見える。
演奏なんて生の方が良いだろうと言うだろうか。ではここまで完璧な演奏を誰ができるのか。DAWには遥かな利点が満載だ。
というのも、作り始めて気づいたのだが、なんとこの曲は一般的な曲と比べて、全ての音が50セントズレている。半音の半音、つまり4分音に移調されている。中間だから、高いとも低いとも、変ハ長調とも嬰ロ長調ともつかない。それでも、DAWにかかればピアノの調律まで一瞬でできる。
4分音だけで作るという発想にも驚いたが、もしかして自分が感じていた不思議な感じもここに一因があるのでは、と思い至る。もう一つ、もしかして、他にも一般的な音楽とはピッチが違う曲がレトロゲームには多いのではないか?だとしたら、ゲーム世代の音感はズレているのでは?あるいはものすごく柔軟なのでは?絶対音感のある人はゲームに辟易としているのだろうか?自分はリズム感に対して音感が良くなかったり、電子ピアノのピッチを変えて遊ぶのが好きだったりするのはここに一因があるのかも知れない。そんな次の好奇心が生えている。
もともと、なぜ音が12個に分かれているのかは甚だ疑問だった。太陰暦のように13でも良かろう。虹のように国によって違っても良かろう。今は、人間の能力に最もマッチしていたのが12個だったのだろうと理解している。音楽家にとって、12個以外の音を平等に扱うのは極めて難題なのだろうとは思うが、いずれ凌駕しては懐古する時代も来るのだろう。
4分音だけでできた曲について考えると、全てが歪んだ世界なので、現実にはあり得ないファンタジーというか、文字通りのパラレルワールドのような感覚が得られ得る。また、こちらに慣れると現実の方が歪んで見えてくる。ヒプノディスクを凝視していると、現実の静止しているものが歪んで見えることに似ている。さしずめ、ヒプノトーンとでも言えるだろうか。既にそういうものは無いのだろうか。
連休中の不用心な好奇心に苦笑い★☆★
Les feuilles:アキレスはキレるとヤバい、長フロー
Other Themes:4分音の世界、ゲーム世代の音感、ヒプノトーン
0 件のコメント:
コメントを投稿
( ^^) _旦~~ おきがるにどうぞ。