2012年4月29日日曜日

50 IMERUAT「Black Ocean」聴いた。

4月29日日曜日 黄空

浜渦正志とMinaのユニット、IMERUATのアルバム「Black Ocean」聴いたので、一般人のぼくが感想を書く。

とりあえず初回版についてる紙ww印刷ボケてるし裁断も紙クズくっついたままですけどwってのが第一印象。日本語の翻訳が付いてるのが嬉しい。

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アイデンティティが濃い氏がフリーに転身してから初めて一般販売したCDであり、リスナーが長年崇拝して已まない作曲者自らが「過去最高」と謳っていたこともあって、聴く前は正直ショックで健康に障害を及ぼすのではと恐れていたんだけど、結果的には問題無かった。

全体的に、ファンがよく知るしっとりした曲よりはリズムのしっかりある曲が多い。静かな曲も、ただ優しく弱々しいのではなくて、変則的でありながら毅然とした態度がある。各曲の雰囲気はかなり幅がある。エレクトロニカ、クラシック、ミニマル、フォーク…?

また、ギター、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、パーカッションなどの生の楽器が多く採用されて、その他の木管や金管は皆無かと思う。ストリングスも打ち込み臭さがかなり残り、録音した音にもエフェクトをかけるなどしてあるので、スケールは小さめに感じた。雑然とした音楽とメッセージ性の強い歌詞との連携が、数回聴いただけでは全然理解できない。

もちろん和声のアホな進行も沢山あるんだけど、それよりも同じフレーズ、同じリフのくり返しの上で曲の大半ができているものが多いので、コードというよりもモードや勢いで流れる印象が無くもない。

曲はほぼすべてアホな構成をしてる。変拍子、転拍子は当たり前、フレーズは4小節ずつ区切られてもいないし、まずただでは終止することはない。珍しくメジャーコードで楽曲が終わったと驚けば、統合失調した後奏が湧いてくる。そろそろ曲が終わるかと思った頃にやっと声が乗るものがあれば、4秒で言える台詞を4分に引き伸ばしたものもある。歌詞のイントネーションをあえてずらすように配置するなど、裏であり同時に表であるような音形が多用されているのには、正に音楽で遊んでるとしか思えない。

Minaの声もすべて色が異なり、さらに編集が加えられているから別人に聞き違えてもおかしくない。歌詞が英語、日本語、アイヌ語と混成しているのは勿論、擬音やかなり長い音を出したりもしてる。ライブ同様ムックリとトンコリも力強く演奏してるのが分かる。

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昔から、人のとても自然な気まぐれを表現できる人だと思ってたけど、それをピアノ一台ではなくてこの規模で実装するのは大変だろうなぁ。打ち込みなのにほとんど即興演奏みたいなんだから、作るのは大変だと思う。…もちろん普通の体を成してる感じの楽曲も収録されてるけど。

まぁ、作曲者も言うようにこのユニットは商売のためにやってるんじゃないし、ゲーム音楽からの制約を脱して変化するのも当たり前。今までの美しく雄大な響きよりも、噪音や不協和音が多くて、かなり本来の自分らしく勝手に遊んでるなって思いました。その活き様は子どものようで、見守っていたい気すらする。

あと改めて聴いて思ったけど、自分がライブに行った翌日作った曲「Popost-IMERUAT」が半端に忠実に再現できていたなと。「Yaysama」のリズムで「Battaki」の調で「Leave me alone」のコードやったらこんな感じじゃないすか。ギターの使い方とかほら。あと「Left」の中でGarageBandにあるリアル音源とそっくりなのが多用されてて、一瞬萎えたが親近感湧いた。

「Yaysama」はライブで聴いた時はCDに載せらんないじゃんと思ってたけど、イメルアのライブ→イメルアのコタン(集会)に歌詞を変えてまぁ無難になった。毎回歌詞が変わる気まぐれな曲だと言ってたけど、歌詞カードと歌さえ違ってた。

初回版ボーナストラックは本編よりも笑えるから手に入れた方が良い。アイヌに興味があるのはつまり浜渦さんのせい。今日のところは以上★☆★

 

2012年4月28日土曜日

49 ぽぽっこむくーり

4月28日土曜日 雲の間

主に近況。
どうも深夜になるとルーターの電源引っこ抜かれるみたいで困ったもの。自分の意味が分かってない人は生きてないでゆっくり考えればいいのに。

Amazonさんでいっぺんに10個くらいお買い物した。というのも、コンビニでAmazonギフト券買えば中古の商品もつまり現金で買えるんだと気づいて、カートに溜まってた物買い占めた。中古でも欲しかったものばかりだからほくほく。子どもの頃5000円くらいの商品は完全に諦めてたのは何だったんだ。

そのAmazonさんが、予約した商品を発売日になっても届けてくれないから、一晩中仙台弁とアイヌ語の勉強をしてた。意外と憶えられるもんだから楽しい。特に、他の言語でもそうだけど、接頭辞や接尾辞を憶えるのが楽しい。普通の人はなぜか無視するけど、構成から憶えれば単語なんてすぐ憶えられる。使わない手はない。

もともと言語にはかなり興味があるけど、日本語、英語、ヨーロッパの言語は正直ありきたり。ハングルやロシア語は離れ過ぎ、JavaScriptやRubyは日常では使いにくい、て感じのぼくには方言とか日本の少数民族はなかなか惹かれる。…まぁ、人に影響されてるだけだけど。ドイツ語もそうだし。ラッコとかシシャモとかトナカイってアイヌ語なんだってね。
ここの単語読み漁らせてもらった。尊敬→ http://homepage3.nifty.com/tommy1949/

ちなみにアイヌの民俗楽器も買った。ムックリってやつ、二つで1000円。口琴という名があるものの、どっちかというと噪音に近いが、抑揚はかなり自由に操れる。ポケットに入るので、言語と同じように持ち運びも楽だから、コッソリ奇をテライタイ人には好い。実際今時の楽曲の中で使うのはなかなか難しいけども。

アイヌ語とか教えてる大学あるんだよな。ゴミみたいな講義ばっかじゃなくてそういうのとってみたいわ。
で、昨晩はIMERUATの「Black Ocean」聴いたんで適当にレビューしよう★☆★

   
普通のムックリは自分が買ったやつで売り切れたっぽい

2012年4月25日水曜日

48 閃光一過の静けさや

4月25日水曜日 光曇
毎日の連続性が欲しいと思って、記事を頻発しようと思うんだけど、徒な内容にはしたくないし、かつ長過ぎるのも嫌なので、Twitterの補足的な内容になってもよしとしよう。

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とりあえず今日はIMERUATのアルバム「Black Ocean」が発売されるから至極楽しみに待っておく。宣伝の動画を見ただけで気分が悪くなってしまうほどの破壊力を持っているので少し怖い。

浜渦さんの新曲を聴く度に、自分の作る音楽は考えることを妥協しているものであることを思い知らされて、今になって手直しを加える曲もとても多い。成長するのは悪いことではないが、なかなか手間がかかる。だんだんしょぼいものじゃ満足できなくなって、表に出す量も減ってきてる。

・最近よく考えるのは、ポピュラーとかをコピーしてみると、意外とめっちゃ簡単な和声の曲がわんさかあるのに、どれも独特に聞こえるということ。つまりメロディや構成とアレンジの力がとても大きいということだ。和声にばかり気を取られていたけど、得てして何も考えないで旋律から書いた方がきれいになる。そもそも旋律も単音で自由なリズムを持ちながら和声の一部になるわけだから、繊細な進行を作るには極めて重要なんだろう。

・もういっこ考えるのは、音楽は料理や絵画のように目の前にドンと出るんじゃなくて、やっぱり気づいたら周囲にあって大きくかつどこまでも自由に動いては聴く人を動かすものである方が面白い。そして、和声や音色、大きさに際限は無いと考えておいた方が良い。
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Amazonの中古商品を現金で買う方法に今さら気づいたんで、新年度に自分を励ますためにも大人買いしたので潤っています。浜渦さんの楽曲の入ったFFXのアレンジ「feel / Go dream」と「GUN HAZARD」のOSTも買って聴けたし、ショタゲーも買えたし、数年来の希望がお金で叶ったこの頃。よい年になりそうな予感★☆★