2013年10月10日木曜日

68 「ピアノシュラハト」宝塚行った。

2013年9月27日(金) あきはれ

例による。

9月21日、宝塚ベガ・ホールにて行われた「Pianoschlacht ベンヤミン・ヌス ピアノリサイタル 〜浜渦正志作品集〜」及び関係楽曲のレポート。基本的な情報は主催者のホームページなどを見てね。


〓開演に先立ち〓

9月16日にも東京の白寿ホールで同演目での演奏会が催されたが、予約分で満席という情報が出たために断念した。実際は当日券が数席出たうえに、台風が直撃したこともあって電話でのキャンセルと座席の譲渡など非常な対応がいくらか取られたようだがさておき。

朝の東京から昼の大阪、電車で清荒神駅へ着くと、すぐ目の前に宝塚ベガ・ホール。当日券買って列に並ぶ。気温30度の晴天の中、開場15分前で既にできていた行列が100人くらいに成長したところで開場。途中でチャリのおっさんが話しかけてきて、すごい列ですねって驚いてたから普段はこんな並ばないのかも知れない。見た限り、お客さんは3割〜5割がご高齢の方!驚きました。普段から年配の方が多いホールだそうな。

物販にもそのまま長蛇。「δ・ε・T_Comp1」のCDとスコア、「Sanzui」のスコアを買いましたが、「Sanzui」が収録されたヌスのセカンドアルバム「EXOTICA」は早々に完売してた。半分くらいこれ目当てだったのに!
スタッフにはMINAさんも紛れていて、目が合ったら笑顔で会釈してくれたから憶えてもらえてるのかしら。それともイメちゃんTシャツに会釈してたのかしら。

ホールはあまり大きくはないけど、パイプオルガンあり、シャンデリアみたいなのありの大変素敵な様式だった。開演まで、宝塚市文化財団のイメージキャラクターでゆるキャラグランプリ2013にも出場したらしい「たからん」が印刷されたクリアファイルをいただいたり、注いだだけで数百円のオレンジジュースをいただいたり、プログラムを読んだり。


13:30開演。
演奏中に「レラレッ♪」を鳴らす若者は絶えない。


〓ベンヤミン・ヌス〓

ベンヤミンの演奏は過去にコンサート「Legends」や「Distant Worlds」で間接的に聴いており、技巧的には申し分無いこと、ダイナミクスやノリも紛れもないプロであることは知っていた。いざ実際に音が耳に入ると…やはり申し分無い。

特筆したいのは、浜渦氏も強調するようにピアノ・フォルテの幅だ。オーケストラにも劣らないと思える大音響がピアノ一台で体験できることに衝撃を受けたかと思えば、わずか一瞬後には、過去のピアニストは表現しきれていなかった弱音を軽々と撫でていることに声が漏れそうになる。

ベンヤミンは15歳くらいから浜渦氏の音楽を聴き始めて、自らコピーしたり倣って作曲したりもするらしく、私達と同じ一人の大ファンとして10年近く浜渦氏の音楽を弾いていたそうだ。仕事だからとか有名な曲だからという理由は最初から無く、自分の感性に訴える音を奏でるということに一点の曇りも無い彼の演奏は、狂ったテンションやアルペジオでも決して投げやりにならず、個性たっぷりの和声やグルーブも自分のものにして歌いきっていた。作曲者は99%思った通りに弾いてくれると評価していた。

私が聴いた限りでは、少々のミスタッチはともかく、ややテンポが速過ぎて和声がぼやけたり、内声に埋もれた副旋律が聴こえにくいままだったりした部分も僅かにあったように思ったものの、強弱やテンポの微妙な揺れなどの呼吸感や和声のバランスは、今までに聴いた作曲者本人の演奏とほぼ同じだった。浜渦氏は仕事で関わったミュージシャンに対して、どんなに普段と違う音を鳴らされてもファンの前で悪く評価することは今まで一度も無く、よく完璧という言葉で称賛していた。それだけに、今度の99%とはむしろ彼の本当の声ではないかと僕は思う。

「襲撃」や「決戦」などではCDの黒田亜樹さんと随分違った弾き方で勉強になったが、欲を言うと「決戦」は今まで一度も演奏されていないSpecial Versionでもよかったと思う。それにしても23,4歳でデビューしたての彼が、尊敬する作曲家に曲を書いてもらった喜びやプレッシャーも大きかったのではないかしら。
てか日本語喋りすぎわろた。


〓宝塚ベガと浜渦氏〓

休憩時間はひたすら調律師さんがポロンポロン。前半は最高音の金属音が気になった。
終演後にホールの職員らしき方と10分くらいお話したんだけど、ピアノは4台持っててその日はスタインウェイで鍵盤が象牙でできているとか。近くには佐渡裕さんがよく使う4つホールを持ってる場所があるらしいけど、ベガは古くて小さくてもなにせ音響が良いから好んでわざわざ使うプロの演奏家もいるそうな。

それもそのはず、後半浜渦氏が語るには、かの偉大な「浜渦の父」浜渦章盛氏がこのホールの設計に携わっていた。その場所で自身の演奏会を開いただけではなく、正志少年と弘志少年をも乗せてよく歌わせていたというから人に歴史ありかな。今でも、宝塚市主催で海外からも参加を募る日本屈指の合唱コンクールはこのベガで行われている。
それにしてもさすが関西なのか、浜渦さんは普通に喋っているようで笑いの絶えないトークだった。IMERUATやモノトークとは違って若者受けはしなかったかも知れないが客層から考えても正解だったろう。


〓新曲など〓

■日本では初演?「Sanzui」日本をテーマにいろいろと主張した曲らしいけど、スケールの大きさと流れの速さについていけず、その場でメッセージは読みきれなかった。弾いてみると時に目まぐるしいほど表情豊かで構成もしっかりしていて頼もしい。

■現在全12曲の「エチュード」。いきなりCの連打やトリル地獄、終いには肘を使わせる自由な感じはさすがアホ奇才。熟年の狂った和声や大音響には声が胃から漏れそうになる。
エチュードはともかく、まとまった音源にしてスコアも出版した標題音楽「Sanzui」にさえAdditional Partを後から書く癖があるあたり、作曲者としての気持ちは察するものの、受け手は賛否両論かと思う。

■「δ」帰宅後もよく聴いてみたけど、本人が絶対音楽と言う通り、音が赴くまま、言えば弾き遊んだままの姿のような感じがよりいっそう強くなってるし、開離した和音さえ除けばどれもめちゃくちゃ弾きやすい。極度にストレートな表現も多ければ、極度におもろいことしたいっていう気持ちが出ている部分も感じられる。

■「ε」は今回演奏されなかったけど、CDの中では唯一標題音楽ということでかつて無いほどに透き通ってる。CD「δ・ε・T_Comp1」には「ε2」が収録されていないのが物凄く気がかり。

■「Mißgestalt」どうやるのかと思ったらなかなか破壊されてて「Feltschlacht」のソロが混ざったり原曲のピアノソロの部分はあまり聴かせどころになってなかったり。ただし原曲の要素も相まって、迫力はその日の演目の頂点。スタンディングオベーションで叫ぶ気持ちというかその衝動も大変よくわかる。

■アンコール「X01」最初は作曲者の精神を危ぶんだけど、プロが演奏してくれるとなるほどかわいくてウケて終演。

譜面に決定的なミスが無かったのは初めてかも知れない。
…と思ったけど、後に「Exotica」が手に入ってみたら「Ka」のラストにある単音が決定的に違った。えええぇ。


〓終演後〓

例によってサイン会。毎度よーやるな!ベンもよくペン持てるな。どうやら浜渦さんには顔憶えてもらえてたみたいで嬉しかったー。

また並んでる人を見てたら関東でよく見る顔も一個か二個あって恐れ入った。


清荒神の山の方に神社があるそうです。
近くにレストランとか無いのが悩みだそうです★☆★

2013年7月11日木曜日

67 「シアター・イメルア」「カフェ・イメルア」レポート

2013年7月11日(木) 曇暁

2013年7月6日(土)神楽坂セッションハウスにて、IMERUATによる「シアター・イメルア」「カフェ・イメルア」が催された。レポート。

慣例に倣ってライブのレポートを書くけれども、既にIMERUATの賑わいに鑑みて私の記事自体の価値はあまり大きくないと思うので、今後のことは様子を見て判断しようと思う。また、基本的な叙事はもはや重要ではないので私見や横の情報を多めに書く。

イベント事というと本来の意味からして祝日、あるいは日曜日というのが普通かつ大勢的だけど、逆に祝祭日こそがどう考えても休みが取れない人、つまり大きく見た場合の同業者もまた多い。土曜日の開催はありがたい。

僕も恐らく唯一仕事着のまま会場へ向かう。神楽坂は下旬の祭りの準備的な雰囲気で盛り上がっている。会場は駅からすぐ近く。外まで飛び出してトイレのドアを塞ぐ入場の列と物販の列が相変わらず合体していることに後から気づいて驚いた。さすがに完全に覚えている顔も多いが一般客側の名前は一人も知らない。

長い列を越えると自由席なので前は満席、後ろの方へ…と、招待客であるギタリストやコンポーザーの前を横切っていけど席は無し、熱さと闘いながらの立ち見になるも、シアターと名を打つだけあって映像とダンスが主役のイベントである上にMCが挟まれないまま本編は終了。

MINAさんの百貨店呼び出し嬢ボイスでのアナウンスは姿が見えないせいか会場では笑いが起きず、白熊と白狼、Giant、Improvisation、イメルア体操第4、おそうじ(仮)の5曲。白狼とおそうじははっきりした弦楽器の和声が大変美しかった。Impro.は文字通り演奏、ダンス、映像が即興だったらしいけれども目が見えない分にはよく分からず。イメルア体操は明るくなくて躍動感も無い、精神に訴える大変斬新な作品であると同時に浜渦氏としては最新だなと思わせる複雑でピアノ的な和音を多用していて大好きになった。あの音を一台で出せるのが驚き。

休憩の間に洗面所に行くとまた列。中から女性が出てきたり、使われていない個室があったり。観客全員の前を横切って見やすい移動すると、席が無いとスタッフが動いていた。真ん中の方でカバンだけを置いている客には目もくれずに席を追加、結局移動していない客は再び柱の後ろに残されたまま後半トーク開始。

立ち続ける客に気づかず、席が足りなかったことを申し出れば何か品を差し上げると真っ先に謝罪する浜渦正志氏。こういう気配りは成長しているのか元々備わっているのか、少数派の味方だなぁと組まれた脚を見ながら思った。後に分かることだが多くは申し出ていない。

軽く曲の紹介をした後でゲスト出演者を呼ぶ。出番が少なくてもにこやかで綺麗なパーカッショニストの寺田典子さんにインタビューしつつも自分が多めに喋るMINAさんや、映像を担当したスギモトトモユキさんに見せてもらったIMERUATとのメールや映像の素材の中で招待客の笑いを取るMINAさんなどなど。終わりが近づくと、友達と話してるかのように「今何時?」

「シアター・イメルア」の方は17時頃閉幕。2時間の暇。この間に招待客の殆どは去る。僕はその日配布されていたらしいプログラムとファンによる雑誌の存在を知り、なぜか個別に注文してその場を一時後にするも、なぜかアンケート的な用紙は入っていなかった。


19時30分「カフェ・イメルア」開場。


再び前方を向いた席が並び、椅子の上には十勝チーズケーキに三方六、くまささ茶、「イメルアタイムス1号」がセット。くまささ茶はファンの間で畳の味と評されたが、正にクセになるおいしさなので一押し。脈絡無く客席から仲間翔太さんを前に出してのトーク。
●DVD「IMERUAT」のコメンタリー。「Giant」撮影の際の過酷な条件は浜渦氏が呼んでいるように思われる。
●Q&A。「シアター・イメルア」で募集した質問に答える。MINAさんはたけのこ派、浜渦さんはきのこ派、開場はややたけのこ派、僕はきのこ派。たけのこ派は若いという持論が立証された。浜渦さんとMINAの出会いは展示会か何か。
●ムックリワークショップ再び。持ち方について新情報を入手。前回よりはずいぶん鳴る人が増えていたが、合奏などは無し。あまりアイヌアイヌしたくないと仰る割りにはなかなか入れてくる。
●ミニライヴ。アイヌ民謡&即興パーカッションでセッション。放課後の音楽室のようにきっかけは自然発生的だったらしいけども、的確で豊富なパーカッションにMINAさんの歌唱もしっかり方法論に則っていることが分かって良かった。
●アイヌ語クイズ。MINAさんが中学生用に作ったというパワポでアイヌ文化を楽しみましょうコーナー。公演などはよくやっていたこともあって流暢。
●抽選会&イメルアクイズ。物販品、ポストカード、買ったまま使ってない時計、Yaysamaの原譜、お茶3本セット、余ったお菓子、差し入れ等。僕がYaysamaに関するクイズに正解して獲得したのは沖縄銘菓ちんすこう。仕事着な分心持ち口が滑らかだけど、今思えばいきなり答えを言ったのはまずかった。
●全員でイメルア体操第4。浜渦氏の演奏。「今までやってきたことを一回忘れてください」のあたり客が真剣にやるあまり笑われる。確かに知り合いには見られたくない名場面だった。でも精神面を対象にした一連の体操、というか操作というジャンルは芸術というより学問や医療的に研究対象になり得ると思った。

終演後、例の握手会的な。体に気を付けるよう進言したけど笑顔で跳ね返される。

思うことや指摘は尽きないけどもこういうバランスで。

ネチネチした性格は巨匠との共通点として受け取ってもらえたら嬉しい★☆★

2013年5月30日木曜日

66 Amazonのせいで1万円騙し取られた件。

2013年5月30日(木) 涼風続き

【概略】

Amazonマーケットプレイスで商品を購入
Amazon「出品者を評価してください」
俺「出品者コメント何でしたっけ」
Amazon「目次にのみ書き込みがある、だそうです」
俺の評価「出品者コメントに誤りがありました」
出品者「具体的箇所を教えて下さい。全額返金します」
俺「内部本編にも書き込みがありました」

出品者の評価が削除される

出品者「正しく記載していたと記憶していたので削除依頼を出しといた」
Amazon「卑猥なことでも書いたのでは?これ以上はお答えできません。」


◆◆◆◆◆詳細〜Amazonとのメール〜◆◆◆◆◆

以下メールのやり取り。見やすさ、安全性、信憑性を保つ程度に省いてスクリーンショットで転載します。

↓2月22日午前2時に注文。論理学の本とかも買ったし!


↓3/1 出品者コメントの確認「目次にのみ鉛筆での書き込みがあります。」今回最も便利な証拠だけど、当時はこんなことになるとは思ってなかった。
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これをもとに評価、出品者へ説明するも、評価を削除される。
↓4/30 まずはAmazonに通知。再評価を希望。カスタマーサービスでは削除された評価は見られないらしい。評価の削除は出品者が依頼し、Amazonが判断して行う流れ。
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5/6 Amazonレポート担当に詳細を送信するが、自動返信メール以外連絡なし。向こうとしてはこれで終わらせるつもりだったのだろう。

↓5/16 待ちかねて経過を質問。「ご返答にお時間がかかり」「ご迷惑をおかけしております」返答する意思はあったと言っている。僕の評価全文「商品の説明に明確な誤りがありました。」
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↓5/22 「社内規程」に準じることは教えられないので、一転、今後連絡はよこさない方向。詳細な情報を送らせておいて「卑猥な言葉」を引き合いに「ご了承」「お願いお願い」。しかし、再評価が可能だとの新情報。
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↓5/28 再評価は注文から90日経過したため不可能らしい。2月22日から90日目は5月22日、前回の返信当日だが、期日や方法の説明は無かった。大体、再評価は当初から頼んでいたのに3回目の返信で知らせるとは作為的だ。
別窓で開く

カスタマーサービスからのメールは以上の4通。担当部署や担当者をたらい回しにして、質問に回答できていない上にやり取りも重複に入ったのでここで終わりにした。それぞれ個性が滲み出ているが、謝罪の文言には優れた統一感がある。

この後、「再評価」で検索して以下のヘルプを見つけたが、メールでの説明とは違い、4つの注意事項はさながら削除の条件のように書かれてあり、「その他社内規程」等の文言も無い。規程は本当に存在するのか。

−−−−−−−−−−
なお、お客様が投稿したコメントが下記注意事項に抵触し、当サイトが評価を削除した場合、お客様はその評価を修正して再投稿することができます。
注意: 当サイトでは以下の場合、評価を削除する可能性があります。
  • 卑猥な言葉を含む表現
  • 評価内容が事実と反している
  • 氏名、電話番号、住所、URL、Eメールアドレスなどの個人情報
  • 商品に関する意見(商品に関する意見はカスタマーレビューに投稿してください)
−−−−−−−−−−

「90日以内」のことは補足的な記載を見つけたが、再評価の際にも適用されるか否かが不明瞭であるし、そもそも一般的な「評価の方法」の項に記載したのでは見つけにくい。いや、そもそも「再評価の方法」の項が無いのは理不尽ではないだろうか。

−−−−−−−−−−
購入者が出品者を評価する:Amazonマーケットプレイスでの取引については、以下の方法で評価することができます。なお、出品者への評価とコメントを残せるようになるまでには、通常、発送確認のEメールまたは出品者による注文キャンセルのEメールを受信した時点から48時間かかります。48時間経過した後は、以下の方法で評価を投稿することができます。なお、評価とコメントは、注文確定日から90日以内まで残せます。
−−−−−−−−−−

以上。お互いが自分の正しさに自信を持っているはずだ。
向こうから連絡を絶たれた以上、この件について二者で話し合うのは無理だった。乞うご了承。


◆◆◆◆◆補足資料〜出品者編〜◆◆◆◆◆

出品者とのやり取りを記録。こちらの方が派手にキマっていて美しいけどあくまで資料。実際出品者は削除を依頼しただけで自らの手は汚していないが、この仕事からは足を洗ってほしいと感じた。

●3/1 相手方から一筆。

●4/21 返信。この後一週間以内に「全額返金に応じています」のレスと共に評価が消える。

●5/21 先にAmazonに通告した後、問い質す。

●5/22 事前に記載があったと記憶していたらしい。

●何なの。ちょっとたしなめてみる。

●なんか怒られた。

●大人の態度を示してほしい旨

●理解力の無い人みたいに扱われて煙たがられる。

●5/27 相手が間違っている証拠を見せる。ついでに器の大きさを見せつける。


●返信は3営業日以内のはずなので、返信なし。サバサバしてるなぁ。


以上。サブリミナル効果発動なるか★☆★



2013年5月22日水曜日

65 合唱曲「くじらの歌」【参考音源あり】

2013年5月22日(水) 熱い夜

ぼく合唱曲が好きなんです。声も良いけど、けっこう音楽的にも面白いんだもの。
今回は、15年ほど前に聴いた曲がどうしても気になってしょうがなくなったので調べてみました(追記参照)。シンプルながら退屈しない透き通ったジャジーな和音、郷愁的なベースにリズム、ドラマチックな展開、擬音語的なピアノの使い方、子どもらしい雄大な自然の描写…。

参考音源 】みみこぴ。

==========

くじらの歌
作曲:熊谷賢一 作詞:門倉詇/谷川健
氷山の海から 夕焼けの海から
くじらがとびあがり
夕日をしっぽではねかえす

ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん
ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん

あれは 海のわれるおと
あれは くじらのてまり歌


南極の海では まっ白なうみでは
くじらはすみあきて
せなかのしおを吹き上げる

ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん
ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん

あれは 空にはねかえる
あれは くじらのあくびです


赤道をこえて 北をめざして
くじらは旅をする
黒潮うねる やしの島

ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん
ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん

あれは 南十字星
あれは くじらの マーチです


ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん
ぴぴーん ぽん ぴぴーん ぽん

あれは南十字星
あれは くじらの マーチです
マーチです


==========

けっこう小学校の唱歌って情報が残らないまま消滅するものが多いということに気づいていたのです。保存のためにサイトでも立ち上げようかと思いましたがそこまでマニアでもないのでやめときます。小学生の唱歌の保存はライフワークにしたいランキングTOP5に入ってる。

…けど、調べたら意外とやってる人いたからTOP10に入ってる★☆★


−−−−−追記−−−−−


=【調査結果】=
●曲名「くじらの歌」
●作曲:熊谷賢一。作詞:門倉詇/谷川健。二部合唱。主に児童合唱。
●CD「音楽会のための合唱曲集 ブルー・スカイ」(1990年4月25日フォンテックより発売)に収録(狛江市立狛江第六小学校)。他に市販の音源はたぶん無い。
●上記CDより歌詞判明。
●上記CD記載「◎音楽之友社より同名楽譜が出ております。」→国立国会図書館所蔵「ブルー・スカイ」他に楽譜はたぶん無い。…一曲のために買う気になれない。
●現在も歌われているようだが、すべて小学生。合唱ってなんで学習指導要領並に分かれてるのかね。

=【作曲者・作詞者について】=
●作曲者の熊谷賢一はマンドリンで有名らしい。合唱曲では「大地の歌」(谷川が作詞)が有名。門倉の作詞では「ぼくらは地球をたべている」など。
●作詞者の谷川健は「大地の歌」ばかりが有名。あとは「ポプラの歌」など。
●もう一人の作詞者、門倉詇(門倉さとし)は詩人。合唱曲「たんぽぽ」が有名。校歌なども作詞。子ども世界特別賞などを受賞。2009年12月1日に75歳で亡くなるまでお仕事をされていたようなので、新聞、作曲家や合唱団のブログ等にも多く名前が載っているがWikipediaには記事無し。※演奏会パンフレット等複数で「門倉訣」の記載あり。
 ※参考:「門倉詇著作目録」「門倉さとし - あのひと検索スパイシー」【Amazon.co.jp:「門倉さとし」詩集/楽譜

=【参考:合唱曲を扱ったページ】=
なつかしい童謡・唱歌・わらべ歌・寮歌・民謡・歌謡
思い出の合唱曲 いまげのMIDI
t㎡usicの音楽ホームページ
MUSIC☆CHORUS」大学生にして蔵書多し。
MIDI協同制作」HP不詳
CHORUS SQUARE」(~2002年)(当曲のCD情報あり)
◇合唱ファンの個人プレー性顕著過ぎ参った。MIDIってJASRACに登録したりすれば問題ないの?一緒に運営したらいいのに。
市原栄光堂ネットショップ」仕事し過ぎ心配
合唱曲で一番の神曲は - まめ速」(2011年6月)
合唱曲最強決めようずwww - まめ速」(2012年3月)(コメ欄に当曲名あり)

=【調査履歴】=
◯自力で検索するが、同名の曲の情報ばかりで見つからず、当記事及び参考資料を作成。
◯ブログのアクセス履歴から、2ちゃんねるまとめページ「合唱曲最強決めようずwww - まめ速」を発見。コメント欄に15年くらい前に歌った発言(2012年)。2名共に「ぴぴーんぽん」。
◯表記「ぴぴーんぽん」で固定して複数エンジンで検索。複数名の記載を発見。
・人力検索はてなで音源を検索する人(2002年)「「くじらのマーチ」という様な感じの…
・「【曲名や歌手を思いだせない】懐メロ質問スレ19」のキャッシュに、小学生時代に歌った発言(2010年)。
・一般ブログやツイートに発見。東日本大震災翌日音源欲しい2013年4月30日最新2013年8月
・愛知県の新城市立庭野小学校のHPで全校生徒29名が歌った情報(2008年)。
◯表記「くじらの歌」及び「合唱」の条件を固定。CDを発見!
合唱情報サイト「CHORUS SQUARE」内で、「くじらの歌」が入ったCD「音楽会のための合唱曲集 ブルー・スカイ」(1990年4月25日フォンテックより発売)を確認。製品番号で調べたところ、作曲・作詞者が判明。Amazon「演奏会のための合唱曲集 ブルー・スカ」、楽譜ネット「門倉詇作/谷川健作」他各所で表記にミスあり。
◯作曲者・作詞者でさらに検索。過去の演奏会が見つかった。わりと最近も!
・第70回 NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部 栃木県コンクールにて 鹿沼市立中央小学校(2003年8月24日)【リンク】
・さわやかハートフルコンサートにて 千葉県の印西市立内野小学校(2009年11月)【リンク
・武蔵野ジュニア合唱団 第13回定期演奏会(2012年4月29日)【リンク】
・ひまわり児童合唱団 第4回定期演奏会(1998年7月26日)、第7回定期演奏会(2001年12月22日)、第10回定期演奏会(2004年7月29日) 【リンク】
◯上記CD購入。曲解説等無し。歌詞に一部ミスらしき箇所あり。漢字だったり平仮名だったりも気になる。言うまでもなくiTunesのCDDBにもミスあり。これで調査は一段落。同名の楽譜も出版しているらしいが今は買う気が起きない。
◯商品が見つかったことと、合唱曲のMIDIを掲載する個人サイトを複数拝見したことで、参考譜面の掲載は自粛。

◆記事書いた甲斐がありました。ネット素晴らしい。次は広げていこう★☆★

2013年1月9日水曜日

64 ぼくはモンスター

2013年1月9日(水)曇り初め

ぼくは正月の雰囲気が好きなのだけど、1週間もすれば9割以上薄れるものなのだなぁ。

今日の記事は大体愚痴になる。というのも、ぼくは昨年を通してイライラしやすい心の持ち主になったのだ。自分の尺度でおかしいと思うことを、強く問い質す生き方を再び選んだ。



世の中の仕事がテキトー過ぎる。今日の主張はこれに尽きる。たぶん前にも言った。

学校、駅、飲食店、コンビニ、どこの職員も、ぼくの合格に満たない対応、つまり不快な対応をする人は約8割だ。残りの2割の中で快い対応をしてくれるのは3割くらいか。17人に1人だ。1つの店で2人と関わるとしたら、1週間に1度も快い仕事人とは出会えない。

●具体的事例

昨年は敢えて一歩突っ込む生き方をしたので、いろいろな事例が得られた。
基本的なもので言えば、分かりにくい説明、誤った情報の提供、聞き取れない声、片手間での対応、マイペース、私語…などなど。ほんの一部だけ書く。

=書籍やCD=
大量の印刷ミス。どうやら昔と違って校正の業者に出す習慣が弱くなったらしくて、ミスの無い本の方が珍しい。誇張と思うかも知れないが、酷い物は2ページに1字の頻度で誤植がある。特に楽譜のミスは勘弁して欲しい。
訂正した品物を送ると言ったきり次に連絡が来たのは3週間後だった。

=飲食店=
こちらが話してる途中で「食券を買ってください」
メニューに書いてあるのに「それはできません」
謝罪の言葉も無しに店のドアに「本日売り切れです」
注文も聞かずに「ただいまお作りしています」
水を出さない、注文したものも出さない。
カウンター席なのに体から遠い所に水を置く。
調味料を切らしておいて謝罪もしない。
床やテーブルが汚れまくり。食器もベトベト。
キャンペーン期間の終わったおもちゃを出す。
おまけのおもちゃの箱が破れている。

=コンビニ=
値段が書いてない。
チケット買ったのに封筒が無い。
「台車通りまーす」

=ネット市民=
iTunesのCDデータベースの情報が完璧だったのを見た記憶が無い。
Wikiの類も誤字脱字や文法は無論だが、肝心の情報まで間違い放題。
なんとか知恵袋とか個人のページも半分は誤り。数の多さは確からしさに寄り添わない。
総じて小学生のテストの珍回答よりは酷い。分からなくても良いから黙ってろよ。


●お金に見合った対応

自分がバイトをするようになって顕著に思うようになった。
自分だったらマズいと思えばどんなに面倒な仕事でもすぐに制度化して徹底的に直す。
こちらは頑張って稼いだお金を払っているのだから、頑張ってやってくれなくては困る。
正直、特別難しいことを求めている訳ではない。当たり前のことをしてほしい。
お金も時間も必要としないテレビ番組なんかはゴミみたいだと思ってもイライラしない。

●立場の問題

嫌なら使わなければ良いと言う態度を取るならそれでも構わない。でも、金儲けしたくてサービス業をしていたり、国に雇われて国民の税金で食ってたり、わざわざ畏まった口調で話しかけてきたりするのは、いつもむこうだ。そもそも自分でやりたくてやってるのだという立場を理解していれば、やる気の無い素振りを見せることがどれほど無意味で無礼であることか分かるはずだ。

ぼくが何より嫌いなのは、いつもそういうことだ。自分でやってることについて考えようともしない人には年齢や性別を問わず嫌悪感を持たずにはいられない。

「お前がやりたくてやってんだろうが」こう強く思うのは、世界に普遍の法則や倫理を自分なりに懸命に探して惨めに挫折した経験があることが大きい。客観的に普遍的な理論を押し付けはしないで、あなたを尊重しよう。人それぞれどう思うかが大切だ。何もしたくないなら私みたいにしなければ良い。できないことはしなくて良い。でも、お前がわざわざ他人に言ったことは責任を持って成し遂げるように努めて、失敗したら謝罪をしなければぼくは怒ってやる。なぜなら論理的じゃないからだ。論理的じゃないから間違っているとは言わないが、論理的じゃないということは社会的ではないということだ。私と違って社会に媚びを売るなら社会のルールに適合しない者には敵意を見せてやる。
こういう世の中を理解していながらわざわざ視線を合わせて怒っているのは子どもだとは思う。だから選んだんだ。

●ちゃんと話せば許せる

今年は、意見を言って周りを変えていく姿勢を持ってるので、沢山口を出すことになるだろう。既に年末から随分申し立てをした。面倒ではあるけど、プラスと呼べる経験にはなっている。
間違えても謝罪してくれればぼくは批難しない。話し合って落ち着いて説明して分かり合えば良い。もし考え方が根本から違って意見が食い違うのだとしても、相手が真剣に考えているのであれば、ぼくは怒ることは無い。前にも怒ることや意見をぶつけることについて書いてきた上にクレーム話をしているけれど、悲観的で偏見を持っている訳ではないつもりだ。話ができる相手を生まれた時からずっと探して、社会に出てきてしまった。

●ちなみに

さすがに言わなくても分かるべきことを分からないのも嫌いだ。数の勘定ができない、言葉が通じない。とくに相手を思いやる能力は、位置取りを見れば分かる。歩いてても立ってても分かる。私が出会う99%の人間は不合格だ★☆★