GarageBand

GarageBandについて。主な情報は2012年頃。アップデートには逐一対応してませんが随時更新。(20130518)


Mac付属のDTMソフト。プロ仕様じゃないけどプロもサブで使うくらい高機能。特に他と比較してエフェクトやギターが充実しているらしい。2600円でJamPackを導入すれば音源の数が10倍近くになって正直音源だけで聞ききれないレベル。このページではJamPackはほぼ無いものとしてお話します。

僕はすべてガレバンで音楽作ってます(2012年11月現在)。以下、やや気づきにくい小技などを中心にざざっと書きますんで、入門的なことは他でどうぞ。

ーーちょうきほんーー
●ソフト音源:譜面で操作できるタイプの音源。反対はリアル音源。
●リージョン:タイムラインに置くカラフルな音の塊。
●サウンドジェネレータ:各音源の編集で一番上にあるやつ。アタックやリリース、カットオフの設定するやつ。
●オートメーションカーブ:音量やテンポなどを曲中で変化させるやつ。
●最大ソフト音源トラック数は64。環境設定で調整可能。

ーーCAUTIONーー
●情報を扱う上で当たり前だけど、予期せぬ理由で落ちた場合などにファイルが破損して二度と開けなくなることもあるので、バックアップを取るとよい。開く度に1号と2号に交互に上書きしてくのがオススメ。
●シンセ系で、再生しながら音色を変えると耳が壊れるくらい大音量でノイズ鳴ることがある。恐らく難しい音に変えるとなることが多い。Ethereal Sunrise、Glassy Ascent、Mercury Washなどなど。
●一つのトラックにおいて、同じ高さの音の音価がかぶっている場合、前者の音価が終わったところで後者の音および同時に発音している他の音も一緒に切れてしまう。かぶっているので見た目では気づきにくいのが厄介。
●タッチパッドで回転させると音量が変わる!マスター音量も変わるみたい!パン等のツマミの上でスクロールしても変わるので注意。
●同時に鳴る音には限界があるから軽くした方が良い。環境設定で変えられるけどスペックにもよるかも?いったん書き出して、トラック、ソフト音源、エフェクトを減らすのが常套。
●ピッチ変更→戻る→ピッチのツマミが戻らないで音だけ戻る!自動補正基準とか調性もいじると変わって戻らないことが多い。注意!
●エフェクト系やソロ、ミュートなどの情報も「戻る」は効かない。
●譜面はけっこうバグる。見た目よりもキー操作に忠実。
●32分3連符などは譜面上くっついて見えるのでピアノロールで確認。また、ペダルもギリギリ前の音を引きずる位置に置くのがデフォルトらしいので注意。
●オートメーションカーブは速かったり多かったりすると処理しきれなくて一つのトラックだけテンポ遅くなることがあるみたい。AUPitchなどで発生。書き出す際にも発動。
●オートメーションでなくてもスピード遅くなる上に警告出てくるものがあるみたい。これもAUPitchで確認。
●テンポの変わり目に音が残ってるとチュインって高い音が出てしまう。大変不便。
●他の.bandファイルからコピーしたものをペーストするとバグることが多い。特にリアル音源の場合は、コピペして保存したとしても元のファイルを削除すると「オーディオファイル"名前"が見つかりませんでした。」と表示され、再生できなくなる場合がある。
●音源やスコア上の音を急速に変化させると落ちることが多い。特に一回も保存してない状態だと頗る落ちやすい。

●ピアノのソフト音源は、音が切れる時に小さなノイズが入っていて、高音域の音量をかなり上げているときには大変耳障りになる。音価が終わってからノイズまでやや時間があるので気づきにくい。

ーーねいろ!ーー
■サウンドジェネレータの設定と、音源にかけたエフェクトの全ての設定は保存できるんで、貯めておくようにするといいですね。ただし削除するのは素人にはやや危険らしいなので慎重に。実際の音もリアル音源としてもソフト音源としても保存していつでも使えるが、オートメーションカーブは無視だった気がする。
■ベロシティと音色の変わり目
音量だけじゃなくて音色が変わるポイントがある。概ね60or63、89、96、116あたりだが例外あり。
■音価を最小にすると、打音のみの特殊な音が出る。研究の余地あり。
■楽譜上では越えられない音域もピアノロール表示なら出せる。もちろん本来の楽器の音域も超えて新しい音が出せる。
●まずはサウンドジェネレータをいじって慣れるべし。
●イコライザとリバーブも音色を変える基本。一般的に、高音が多ければ明るく乾いた鋭い音、低音が多ければ暗く湿った柔らかい音。
●【音源GrandPiano→編集Piano on Stage】≠【音源Piano on Stage】だと思う。たぶん。
●音程が急に上がるとピコン!って音になるよ。まっすぐな音だとそれっぽい。
●音程を上下に速く振ると、ムックリのようなウィンウィンって音になる。あの音は音程によってできていたのね。
●リリースを短くすると生楽器もキレがロボットみたいで電子っぽくなるね。
●Upright Jazz Bassの音を高くするとゲームでカーソル動かしてるような、あるいはロックマンが話してる感じの音になる。残響しない高い固い音だといいのかな。
●ピアノを超低音で弾くと砲弾だったりティンパニだったり、完全な効果音。広い響きがする。
●ピアノ超高い音12音同時に鳴らすとちゅいんって感じなう。
●ピアノで音価を最小にすると、弦を弾くような、ギターのような、かなり響きの制限された音がでるよ。
●基本的にギターはめちゃくちゃ音作れるからがんばれ
●ピアノの限界高音はほぼ打音しか聞こえない。時計の針とか錆びた歯車とかそんな感じ。
●ギター音量大きいバージョンで音程変わるくらい歪む。これで短音にすれば別の効果になる。
●エレクトリックピアノで和音作ると意外にも歪んでギターになる。
●アコギやウッドベースで高い音出すとハープみたいな感じになるかな。
●エレクトリックピアノのディケイを減らすと木琴に近くなる。ピアノの高音を上げてもいい。

★グロッケン
エレクトリックピアノ(リード)::AUPitch:1200Cent上げればいける。他の音源でもできると思う。

★マリンバ自信作
デジタルベーシック::ミックス:0、チューニング:127、ハーモニクス:75、ティンバー:0、アタック:0、ディケイ:20、リリース:35。AUローパス:679Hz、AUハイパス:213Hz

★ホルン
Horn Section::カットオフ:0。トレブルリダクション:1000Hzくらいまでかけておk。ビジュアルEQ:215Hzあたりを上げるとこもった感じになる。

★クラリネットもどき
アナログベーシック::ミックス:0、チューニング:0、カットオフ:適量、レゾナンス:0、アタック:45、ディケイ:55、サスティン:108。ビジュアルEQ::170Hz:+13.5dB、380Hz:+10.0dB、1480Hz:+14.5dB、2250Hz:-24.0dB

ーーろくおん!ーー
●録音は変化のある音声をつけるのに手っ取り早い。風の音、打音、声、自然音などはパッパと撮るが吉。
●録音音源には特別にエフェクトセットがある。電話の音やモンスターの音などが一発で出せるので大変便利。ソフト音源をいったん書き出してリアル音源として乗せてもよし。
●環境ノイズリダクションを使用するとしないではかなり鮮明度が違う。使用するのがオススメ。

ーーえんそう!ーー
●ハイブリッド ベーシックのグライドを使えばポルタメントができるので好き。高機能で音色も多彩。
●アナログシンクでモジュレーション上げると、音符が細かく分けられる感じになる。連打できる。
●オートメーションでAUPitchで遅くすればレコードを手で止めた感じになるらしい。
●全音符で伸ばすストリングスの中に4分や8分3連符を入れると空気感が出る。

ーーそうさ!ーー
●ピアノロールで鍵盤をクリックすると、その音程の全ての音を一気に選択できる。
●譜面や作業効率は乱れるかも知れないが、テンポ60よりも120や240の方がより細かいタイミングを指定して装飾音やエフェクトを設定できる。
●同じ音を重ねて置けば音量が上がる。
●同じ音をずらして音量調節すれば手動で自由なエコーがかかる。
●音量意外のエフェクトも、一回書き出してから読み込んでかければもちろん二重にかかる。エフェクト数の制限もこれでクリア。
●全体を書き出して一つのリージョンにまとめれば手軽にマスターエフェクトをかけられる。
●ソフトウェアトラック、ノート、エフェクトは多いと重いらしいので書きだして軽くするというのも手。
●一回書き出した後に移調すれば、イコライザのバランスも受け継がれる。
●音の高さによって微妙に音量や響きが異なる場合や、ベロシティを変えると音色が変わってしまって微妙な調整ができなくなる場合があるので、音量が大きくて弱い音を扱うトラックあるいは音量が小さくて強い音を扱うトラック等を併用することで防ぐことができる。逆に、例えば弱音だけを一つの音色として始めから全編に使う目的で使用する手もあり。
●オートメーションはoptionキーでコピーして真下に下げると瞬間的に変えられる。ドラッグ中にShiftキーで微調整可。
●オートメーションの使い方は大変幅広い。例えば効果をフェードインする場合でも、音量、効果の強弱、Wet/Dry、効果を使う音域など様々な選択肢がある。
●オートメーションでもある程度決まった値しか選択できなくて、例えば±0が無い場合がある。どうしても欲しければ例えば−5と+5の中点になるようにすれば良い。
●複数トラックのリージョンを結合(command+J)すると、全ての音が一つのリージョンに収まるので、ピアノにまとめたり和音を調べるのにとても便利。ただし音量とかは注意。
●スピード周期系のエフェクトなどが思い通りの波で発動しない場合は、発音するタイミングをズラして良い感じのとこを探し、一度書き出すのがオートメーションいじるより手っ取り早い。
●シンセ系とかで録音するたびに変わってしまうものは、同じモノを何個か重ねておくとまぁ平均できるんじゃないっていう仮説。
■ピアノロールで自由な音価を作る
●基本的に、32分=80、3連符=60、最短=1、と音価は数値で表されてる。
●目盛りの単位でしか音価、発音のタイミングは変えられない。音価は右側しか伸ばせない。複数選択すると音価も発音も全く同じ様に変化する。このへんを駆使する。
●音価を作る例↓
1.80と60を選択→60をつかんで1に→80−59=21
2.新60と21を選択→新60をつかんで120に→21+60=81
3.結果的に80が81に!逆もできる。

●自由な位置から発音する↓
セットされている64分や3連符の単位であれば上記と同様に複数選択&移動を駆使して自由に動かせる。それより細かい場合には、仮想鍵盤や電子楽器で録音をするとクリックよりも自由な位置に音符を置けることを利用して、直接入力するか他にくっついて移動するかで思い通りのタイミングで発音は可能だけど、そこそこ手間がかかるし数字で確認することができないのが難点。目さえ良ければ9連符でも22連符もできる。勿論違うテンポで作成して書き出した物を使っても良い。

ーー音源整理ーー
■ドラムセット;
Danceはなんかボムボムいってる
Hip Hopはベースがかっこいいね
JazzとRockは細かいハイハットとか多め。普通に使うべき。
Technoはティキドゥン!て感じ。
ピアノロールで下の方に置くといい感じの低音があります。

■ホルンなんかはBrassよりもフルートやSynth系を使う方が綺麗にそれらしく聞こえる。
■Muted Ele...ic Bass;いわゆるベースな感じ
■【Synth Pads】宇宙音というのかな?
■アナログシンク(Mercuty Washなど)
→Leads;サックスや笙のような音色。かなりうるさい。
■デジタルステッパー(Circuit Dialogueなど);勝手にステップを踏む。
■ハイブリッド モーフィング;長く伸ばしてダーク系。重く動く空気には確実に使える。
Gorai Atmosphere
Izmir Ambience
Sandoway Ricochet
Tonga Surrond

■Synth Leads - Cheerful Trance で ブヒーーーって低音出せるね。他にも少しある。
Tenor Sax でも似たことできるかな。
■柔らかい音
Synth BasicsーMartian Lounge
Synth LeadsーFuture Flute
Synth PadsーSwirling Dropletsとか

ーーエフェクト整理ーー
http://ja.wikipedia.org/wiki/Audio_Units
●コントロール>ダッキング…他をバックに流すように小さくする。マスタートラックの編集項目にもあるよ。
■【コントローラ】MIDIにはコントロール番号が決められてるんだって。
ピアノロールを選択、コントローラ情報の表示を変更、commandキー等で編集。
モジュレーション…高周波持続電流の何とかを変化させることなので、エレクトリックピアノでは反応するけどグランドピアノでは反応しません。右左に音が揺れる。
ピッチベンド…ピッチを滑らかに変える。変えた後は自動で戻らない。
サスティン…ペダル。ただしかなり伸びる。
エクスプレッション…音量の変化にしか聞こえないが…?
フットコントロール…調べてもわからん。たぶん楽器変えればわかる。

■サウンドジェネレータ
以下のADSRのツマミを海外ではEG(Envelope Generator)というらしい。音量と時間との関係での音形を決める。
●アタック:音量がピークに達するまでの時間。
●ディケイ:ピークからサスティンまでの時間。サスティンは音価終了まで伸ばす一定の音量のこと。
●リリース:音価の後、音が消えるまでの時間。
全編に影響するので、音符の長さより先にいじるべきだと思う。

■AUMatrixReverb:EQ使うとどの音域を中心にどれだけの音域の幅でどれだけの音量でリバーブかけるかが変わるみたいね!詳しいことは知らんが、wet100でabsorption0にすると無音になる、つまりabsorptionが無いとリバーブ無いってこと。
●Small room の大きさを小さくすると、耳の中央付近で鳴っているように聞こえる。設定によってはヘッドホンの外から聞こえるようになったり、このエフェクトは空間的な音の配置(Spacialization)にかなり影響があるっぽい。

■カットオフエンベロープ

↑カットオフエンベロープ0(Lalaria Pad)

↑カットオフエンベロープ127(Lalaria Pad)

■パス系:特定の音域以外を消去。耳コピなどに便利。
●AUHipass:HPF。指定した高音域を通す。
●AUBandpass:BPF。指定した中音域を通す。
●AULowpass:LPF。指定した低音域を通す。
あとは普通Band Reject Filter (別名Notch)もセットで使う。BPFの逆バージョン。

■ノイズ系:ディストーション、ビートクラッシャー、アンプシミュレーション、ボーカルトランスフォーマー、オートワウなど。ボーカルトランスフォーマーをかけるとまんべんなく変えてくれるので便利。

ーーループ!ーー
●基本的にベロシティと音価がかなり細かく設定されている!こわい!
●Latin Lounge Beat 01 (ボンゴ)の4小節目最後のボンゴの2つのE音が、よーく見ると大きい音量でごくわずか短い同じ音がかぶせてある!深みを出しているつもりだろうか??


20121010公開~20130518更新

1 件のコメント:

  1. 参考になりました!助かりました!m(*_ _)m

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( ^^) _旦~~ おきがるにどうぞ。