2012年7月28日土曜日

55 ムックリの鳴らし方の基本

2012年7月28日(土) 日輪

アイヌの民族楽器ムックリの鳴らし方の一般的な話。なんかイマイチ分かりにくいページしか当たらないのでメモしておく。画像などはいいものと暇があれば上げる。

とりあえず雑だけど音録ったからよかったらどうぞ→Mukkr。2分。

−−−−−−−−−−
ムックリは口琴という種類の楽器。材質は竹。アイヌ民族の伝統楽器。

しくみ:紐を引っぱって竹を振動させて音を鳴らす。音を口に共鳴させて音量や音色、抑揚を変える。だからまずは口にあてないで音が聞こえないと意味が無い。

持ち方;おそらく左利きの人は反対にすればいいと思うけど右利きの場合:輪っかを左手の小指に通す。手を握り、親指と人差し指で端を挟む。輪の大きさによっては、ちょうど良く握れるように薬指や中指を通しても良いと思う。右手は紐の先に付いている竹ひごを人差し指と中指の第一関節と第二関節の間あたりに引っ掛ける。
みんな左肘まで水平に保ってるけど、余計な力がかからなくて済む一方で肩が疲れるのでやりやすいところでやれば良いと思う。

楽器の向き:右手の紐を引っ張った時に竹が向こう側に引っ張られるように持つ。つまり引っ張る側の紐が伸び出てている面が外側になるように持つ。逆でも鳴らないことはない。

紐を引く向き:紐が付いている外側、つまり右に。
上下方向にはムックリと平行に、つまり傾きは無し。これがブレると、紐が竹に引っ掛かって耳につくパキパキという音が鳴ってしまう。
そして残る前後だが、長さや強さにもよるけど基本的にはムックリ平面に対して20〜30度ほど奥に。紐と竹の長さはほぼ同じだから、この角度とほぼ同じ角度で竹も振れる。たぶん紐が長いほど角度は小さくてたぶんよい。

紐の引き方:最終的に上記の位置に来れば途中は好きにすればいいかと思うけど、どうも円を描くように、ちょうどドアをノックする感じで繰り返すとよろしいみたい。引っ張ったままだと振動が止まるので、力が加わったらすぐ緩める。竹を振るのに強さはたぶん1kgも要らない。余計な力が加わるほど紐が竹とぶつかるパキパキが大きい。紐を引くと、もちろんムックリ全体もそちらに引っ張られるけど、そこは左手で頑張って抑えないと竹は振動しない。

口へのあて方:基本的には、左手を左頬に固定。振動する竹の先端が口の近くにくるように。口はピンポン玉が入るくらい開くとそれは開き過ぎってくらい軽く開けば良い。これでビョンビョン鳴るはず。

響かせ方あれこれ
口の形を変えると音も変わる。イオイオ、オアオア、アーオ、オーア…などなど。
竹を咥えるくらい口を狭めて、振動を抑えてスタッカート気味にできる。
音に合わせて喋るように口を動かすとロボットか宇宙人が喋っている感じになる。
口の中でベロをベロベローってすると軽くビブラート的なのがかかる。
鳴らした後、楽器を前後に振ると音量のビブラートになる。
低い声を出すときみたいに喉を広げると、音が低く太くなる。腹の方まで広げられる。
逆に喉を狭めると、高めの響きが増す。音が前に行くというか何というか。
息を吹きかけると音がかなり大きくなる。大ききゃいいってもんじゃない。
息を吸っても大きくなる。ハスハスするとグルーヴ感を出せる。かもし。
もちろんこれらを組み合わせることもできる。

これ以上のテクニックは知らない。実際演奏でどう使うかは知ったことじゃない。お値段は500円くらい。紐切れたらタコ糸で代用すればいいってプロが言ってた。

−−−−−−−−−−
初日は両手と左頬の筋肉および皮膚がかなり辛いかも。痛いのは下手くそな証拠とよく言われるけど、手で道具を扱うということはたぶん仕組み的にけっこうカオスなことなので、慣れなければ痛むこともあるんでないかと思ってる。ただし慣れれば痛みはほぼ皆無。そしてわりとすぐ慣れる。

何の楽器でもそうだけど、振動するところをよくイメージするとうまくいく。竹がうまく振動するにはどう引っ張れば良いか、空気が思ったような音を出すにはどう口腔を作ればうまく振動するか、いちいち考えると並のことはすぐできる★☆★

0 件のコメント:

コメントを投稿

( ^^) _旦~~ おきがるにどうぞ。