映画館で映画観るのはまだ10回未満だろうと思う。自発的に観にいくのは初めて。
子どもに対する愛と、以前書いた外に出ることへの興味と、金銭的な余裕によって至った。
地元の映画館だったんだけど、観客は約10名で約半数が5歳前後で女子が多めだった。
馴染みの無い自分としては、劇場内に飲食物の持ち込みが許可されるのが新鮮だった。
他の映画の宣伝が長々と入る。どれも観たくなる。二千円で一本なら今なら観てもいい。
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急に本編が始まる。以下みだりに感想。全体的にトレンドを掬ったという印象だった。
配役について、加藤清史郎くんは役にハマってなくても主人公だからまぁいいとして、乱太郎の両親役の中村獅童と檀れいがあまりにもハマってなくて誰だか分からなかった。他は許容範囲。声変わりしてるキャラとしてないキャラは分けてほしかった。次屋三之助がグッドだった。
ストーリーは、ほとんど原作、アニメのまんまで、斉藤家の抜け忍の話がメイン。考えてみると忍たまは歳とらないマンガだから、18年経っても入学して数ヶ月後の話なんだと思うと違和感があり過ぎた。それ考えると、子役がメインのこの実写版はもう撮れないな。
とにかくキャラが多い。は組は全員委員会や性格の説明が入るのに、別にストーリーに絡んでこない。基本的に知ってる人には分かり、知らない人には分からない。は組ですら台詞の殆ど無い人も多いし、い組ろ組他関係無い人達は登場しないのが寂しい。台詞無しで出演する人がいるのに最初から不自然に省かれる役があるのも違和感。
お笑いの要素がかなり盛り込まれてた。特に汚物と暴力ネタ。実写だと大怪我しそうなゲンコツやズッコケだったり、山本シナ先生が屁をこきまくる汚いババアという設定だったりと、いろいろ冷や冷やするところが多かった。
音楽はアニメと全然リンクしてなかったので世界観がやや離れていたように思う。EDとしてアニメOPの「勇気100%」が流れたまでで、オリジナルの和風らしき音楽が多かった。個人的にはアニメと結ぶのは効果的だと思うんだが。
演技はなかなかショボーンな感じだった。アニメを理解してないと思しきものが大半だけども、アニメと比較しなくてもあははーな感じが多かった。まぁあのアニメは完璧なキャラクターをして切り替えが必要なNHK的作品だからとっても難しいとは思うけども。まぁほとんどは子どもだしな。
個人的に面白かったのは、まず最初清史郎くんが出てきて山や戦地を駆け巡るところ。ひとつの作品として収まっている美しい姿に最初から涙ぐんでた。この作品ではとにかく走る走る。石段を必死に上ったり、敵忍者の脚にしがみついたりして本気で頑張ってるシーンはホントに泣いた。
しんベエ役の木村風太くんが最初の顔からいい演技で、むっちゃかわいかった。どうしてしんベエ役が小5で一番デカいんだと思ってたけど、これはしょうがない。とにかくずっとしんベエばかり追いかけてた。
夏休みで忍たまが里帰りするシーンで、大勢の男子子役が着物を来て歩いてるのも感動した。
背景の小ネタも。よくある感じだけどちょっと意味不明だった。速過ぎて見きれないし。
それから照星さんの顔。緊迫と感動のシーンでずっと笑いを堪えられなかった。
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私の感想はそんなもんなんだけど、どうも子どもたちの方はもっと別の所が面白かったようで、不思議に思いながら鑑賞していた。どうやら子どもが笑うのは、言葉でのネタではなくて、動きがあるものだ。つまりまずは彼らに認識できるもので、かつ自分の範疇として認識できるものの中で異様なものが滑稽に映るらしい。ただ凄いアクションをこなしても、何が何だか分からなければダメ。簡単に言えば、彼らの認識レベルに合わせるということ。その結果、こちらが思うような言語的な意味合いは無視されることが多いということだと思う。もっと簡単に言えば、ズッコケや背景破りなどの形式的なものが面白いらしい。
劇場から去る親子の会話はしけたものだったので、この映画はそういう需要なんだろう。
ところで映画独特のタッチ、群衆の動き、変な間、もごもごした声は何なんすかね。
映画の臨場感とかは別に要らないけど、パンフとかグッズのために行く価値があると気づいたのが一番大きな報酬だった。いい夏の思い出になった★☆★
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( ^^) _旦~~ おきがるにどうぞ。